生前整理の意味

生前整理の意味とは?

生前整理とは、この文字通り、生きている間に自分の身の回りを整理すること、という言葉や考え方なのですが、この言葉からネガティブなイメージを抱いてしまいかねないものでもありますよね。

「終活」という言葉や考え方が広く浸透している中での生前整理とあっては、その世代の方々からしたら、「自分はもう必要とされていないのか」という思いを抱いてしまいかねませんし、自分の人生の終点に目を向けるのもまた気が進まないことでもありますからね

。確かにこの言葉から悲観的でマイナスな印象を受けてしまうかもしれませんが、生前整理というのはネガティブな考え方や行動というわけではないのです。このコラムで、その生前整理を行うことの意味や大切さをご説明したいと思います。

自分にとっての生前整理の意味

生活をしている部屋の中や家の中には、様々な種類の物が数多くあることだと思います。それは長く生活をしていればいるほど多くの物があると思いますし、またそれら一つ一つの物に愛着や何かしらの思い出・記憶が詰まっていることでしょう。

生前整理で自分の身の回りの物を整理する、ということは、一度そんな思い出などの自分の人生を振り返って、今の自分にとって必要な物と必要ではなくなった物を選り分ける作業をする、ということで、そうした後に不必要となった物を処分し、逆に大切だと思えた物を保存・整理するのです。

ですから生前整理を行うのは、今の自分にとって本当に必要なものとは何なのか、ということを考える機会であり、また行動や考え方なのです。その自分の中の思い出や思い入れから思う、自分にとっての大切な物というのは、どんなに近しい間柄の人でもわからないものです。

そのため、自分自身に問いかけて、自分が本当に大切だと思える物を見極め、そして残し、不必要だと思えるものは思い切って処分していけば、それは部屋や家の中の整理でもありますが、同時に心の中の整理をすることでもあるのです。生前整理というのは、こういった考え方で行うものですので、冒頭で書いた通り、決してネガティブな考え方や行動ではないのです。

遺される家族など側からの生前整理の意味

先ほどもご説明しましたが、ある方にとっての大切な物というのは、その方以外には決して分かり得ないものです。なので、家族などの遺される側から見ると、生前整理をして残された(遺された)、その方にとっての本当に大切な物というのは、そこに込められた思いや、溢れる思い出を尊重し、遺されたものを残しておくことでもあります。

そうしたこと以外にも、財産などのことが起因するトラブルを回避するためにも、生前整理というのは重要となってくる考え方や行動です。家族や親族の中のある方が亡くなった後、財産や土地などの金銭的なトラブルが発生し、問題化するというのはよく耳にしますよね。身の回りの物、つまり物体以外にも、財産などの形のないものも整理するのが生前整理でもあるのです。

遺された家族などからすると、亡くなってしまった後では、どんなに聞きたいことがあっても、そうした整理をしていないことは聞いたり確認することができません。これらの点からも、生前整理という考え方や行動というのは、遺される家族などにとっても、とても意味のある大切なことなのです。

情報や生き方の整理という生前整理の意味

生前整理というのは、形を伴ったものだけではないことを、上でご説明しました。そこでは、形を伴っていないものとして、財産などのことのみをご説明しましたが、もちろんそれだけではありません。その一つとして、情報を整理するのも生前整理をする意味を持ちます。

例えば、葬儀についての希望や家族や親族に伝えておきたい、伝えておくべき情報を考えて整理する、などで、この人は葬儀に呼んで欲しい、というものから、どういった葬儀にするか、などの希望を伝える、ということですね。

こうしたものも生前整理の中の一つに含まれます。そして、ご説明した通り、生前整理は人生を振り返ることですから、その中で、昔の友人や親友、お世話になった方々のことを思い出すこともあるはずで、そうした方々に感謝の気持ちや、時には謝罪の気持ちを抱くこともあるでしょう。そうした浮かんだ気持ちを、その方々にしっかりと伝えることもまた生前整理の一つで、つまり「生き方の整理」という、心の中の整理となるのです。

おわりに

生前整理というのは、文字の意味することのみを考えると、悲観的でネガティブなイメージを抱いてしまう部分が確かにあります。ですが、実際にやる場合の考え方や行動などの意味は、決して悲観的でも、ネガティブなものでもなく、むしろすごくポジティブなものなのです。

そうした生前整理は、自分の人生や思い出を振り返るとてもよい機会であると言え、自分のことも、誰かのことも尊重し、またそれぞれの相手に対して感謝を深められる機会にできたなら、素敵なことですし、とても意味のある考え方や行動だと思いませんか?

こうした生前整理という機会について、是非一度ゆっくりと考えてはいかがでしょうか。ただ、生前整理というのは物の整理も、もちろん心の整理も、時間がかかることですので、自分のペースを保ち、少しずつでも着実にやっていくことが肝心です。他にも、物の整理の際は怪我などに注意を払って、行いますようお願いします。ここでご説明したことが参考になれば嬉しく思います。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

この著者の最新の記事

関連記事

ピックアップ記事

  1. 自分の葬儀で事前に考えておくべきこと

    終活をすると、ご自分の葬儀について考えることも多くなると思います。葬儀は自分が亡くなってからのことで…

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 生前整理について 生前整理を行うことを考えている方や、生前整理のことについて知りたいという方は…
  2. 「終活」はお葬式やお墓のことはもちろん、自分に関わる全てのことを整理し、残りの人生を充実したものにす…
  3. 生前整理は何をどうすれば? 「生前整理」の必要性や重要さを様々なところで見聞きしているけれど、…
  4. 遺産を相続する上でとても重要な相続の「順位」 家族が亡くなった場合、自分にはどんな場合でも遺産…
  5. 生前整理の意味とは? 生前整理とは、この文字通り、生きている間に自分の身の回りを整理すること、…

ピックアップ記事

  1. 終活では過去を振り返り整理をするとともに、これから先の暮らしについて改めて考える人も多いでしょう。 …
  2. 生前整理は何をどうすれば? 「生前整理」の必要性や重要さを様々なところで見聞きしているけれど、…
  3. なるべく早めに済ませておきたい遺産相続の手続き 遺産の相続なんて、人生のうちで何度も経験するよ…
  4. 生前整理の意味とは? 生前整理とは、この文字通り、生きている間に自分の身の回りを整理すること、…
  5. しっかり進めておきたい「終活」 「終活」という言葉は、近頃はテレビやインターネット、雑誌など数…
  6. 「住まい」にも「終活」が必要なことはご存じでしょうか? 終活というと、葬儀や相続やお墓の事など…
  7. 不動産の相続のトラブルは、実はあなたが想像するよりもはるかに多いものです。「相続人となる家族や親族は…
  8. 終活として考えるお墓選び 「終活」という言葉を見聞きしたことのある方は多くいることと思います。…
  9. 空き家を所有している人のうち、多くの人が悩むのが「掃除と片付け」です。何とかしないと…と思っているも…
  10. 65歳以上の高齢者の方が最も事故を起こしやすい場所はどこだと思いますか?高齢者になると運動能力や判断…
ページ上部へ戻る