転ばぬ先の生前整理 放っておけば遺品の山に

生前整理を行うこと

家族や親族などの遺される人の負担を減らすために、存命中に自分や親の身の回りを整理する行動や考え方を生前整理と言います。テレビの情報番組で紹介されることが増えてきましたし、書店にその関連の本がいくつも並んでいることから、ご存知である方も多くいるはずですし、その中でも実際に生前整理を行うことを考えている方もいるはずです。

そうした生前整理への関心について、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険という外資系の保険会社が実施した、「元気でいられるうちに是非これだけはやっておきたい・やってみたいということ」を聞いたアンケートによりますと、「相続や遺品整理の段取りをしておく」と答えた方は全体の18.4%であった、と結果を出しております。

特に60・70代と年齢が高くなればなるほどに、男女問わずそう答えた方の割合は増えています。このようなアンケート結果からも、生前整理を考えている方々が多くいるということが見て取れます。

生前整理をしないと……?

長年住んでいる家や部屋には、大小を問わず、様々な種類の物が数多くあることでしょう。そういった様々な物を生前整理せずに放っておけば、もしこの世を去った後、それらは遺品となってしまい、それが山のようにあれば遺された子どもや家族、親族の方々にとっては負担や重荷となってしまったり、また困る種となってしまうことになりかねません。

それに加えて、遺す家族など側の側面だけでなく、自身にとっても、そうした様々な物が溢れていると、つまずいて転倒してしまう、というような自らの危険性にも繋がりますので、そういった意味合いでも存命中に身の回りの物を整理する必要性があります。また、遺品というのは物に限ったものではなく、例えば預貯金を始めとする財産などのことを存命中に整理しておかなければ、そういったものが原因で、遺された方々の間でトラブルや揉めごとが起こってしまったりする可能性もあります。

このように遺された(遺す)方々のためにも、また自分自身のためにも、生前整理をしておく意味や重要さというものがあるのです。

生前整理(家の片付け)は大変

生前整理というのは、とても労力がかかることですし、時間もまたとても多くかかることでもあり、それらのことから、ストレスもかなりかかってしまうことであるとも言えます。ある生前整理をテーマにしたセミナーの中で、講師の方が「生前整理、家の整理は三ヶ月で終われば早い方で、中には三年をかけても片付かないという相談も寄せられる」と講演していたくらいですから、その大変さが伺えます。

とは言っても、上でご紹介した通り、身の回りのもの(物)を存命中に整理しないで放っておいてしまっては、それらが遺品の山となってしまい家族や親族に大きな負担をかけてしまいますし、自身にとっても安全や安心に暮らす生活もしにくくなってしまうことであるのもまた事実です。ですから、存命中に少しずつでも着実に生前整理を行っていくことが重要ですし、また家族や子どもの力を借りたりすることも必要となってくるかもしれません。

ただ、手伝ってくれる方が近くにいないから頼みづらいし、頼めない、という方も少なくないはずですから、そうした場合は、業者に頼ることを検討するといいかもしれません。また、頼める方が近くにいる方でも、かかる労力が大きいことを考えて、業者に依頼するというのももちろんありです。

業者に依頼する際には

現在、生前整理の依頼を引き受けてくれる事業者は、6,000社以上もの数があると言われています。その中には、ヤマトホームコンビニエンスといったような大手の業者もありますし、また個人の事業者もあります。それだけの数がある中で、「どの業者でもいいや」という考え方は控えたほうがいいかと思います。これらの業者の中には、「マナーやモラルが低い」「作業が粗くて不安だった」などのようなクレームが寄せられる業者もあるからです。

ですから、業者に依頼する際には、業者を事前に確認し、その業者自体も、そしてその対応も信頼できるか、などを見ることが大切であると言えます。また、複数の業者に見積もりを出してもらい、かかる料金を比較する、というのも大切な選び方の一つです。そして、実際に業者が来た時には、出来る限り立ち会うのがベターです。

おわりに

ある業者の方によれば、こういった業者に依頼をするのは、子どもが亡くなった親の遺品整理を頼むということが多いらしいのですが、その一方で、生前整理の協力を労力的にも、距離的にも頼める人がいない高齢の方からの依頼も増えてきているとのことです。そうした高齢の方々は依頼をする際に「家族に迷惑をかけられない」と話す方も少なくないそうです。自身で生前整理をする際は、長くかかることですから、自分のペースで少しずつ着実にやっていくことが大切です。

ただその中で、例えば高いところにある物を取ったりすることもありますし、何かにつまずいてしまうこともあることですから、くれぐれも注意を払って取り掛かっていき、また無理をしないようにやっていくことを心がけるようにしなければいけません。そうした危険性があることですから、一人でやることに囚われすぎず、業者も含めた協力を頼める人の助力を請う選択も頭に留めて頂ければな、と思います。

いつ起こるかわからない、けれどいつか来るであろうその時のために、転ばぬ先の杖という意味合いからも生前整理を行っていくことが重要です。ここでご紹介したことを参考にして頂ければ幸いです。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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