住まいの「終活」。やっておきたい5つのこと

「住まい」にも「終活」が必要なことはご存じでしょうか?

終活というと、葬儀や相続やお墓の事などの自分自身に関わることが多いイメージですが、自分が亡くなった後のことだけではなく、自分自身がより良く老後を過ごすために、ということも含めて考えると一番最初に考えるべき終活は実は住まいのことだと言っても決して大げさではないんです。

そこで、住まいの終活を円滑に進めるためにやっておきたいことを5つにまとめてみましたので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

1.今までの人生を振り返る

「これから、この先どうしたいか」を考える為には「これまでどうしてきたか」を改めて考える必要があります。そしてこれまでの人生を振り返ってみたとき、今まで住んできた環境や家のことについての思い出が意外にたくさん出てくるのではないでしょうか。
そしてそういった思い出や記憶を整理してみることで初めてこれからのこと、つまり「今の家にそのまま住み続ける」「今の
家をリフォームする」「今の家を処分してマンションや高齢者住宅に引っ越す」「今までと全く違う国や地域や環境に移住する」といった、これからやりたいこと、今までできなかったことが少しずつ見えてくると思います。

2. これからどこで生活したいか書き出す

さて今までのことを振り返ってみて、これからどうしたかが見えてきたら次はそれらを紙に書き出してみるのが良いでしょう。

そしてそれらを実現するにあたっての予算や、やらなければいけないこと、考えられるメリット・デメリットをとりあえず思いつくままでも良いので書き出してみることで、より具体的なイメージが浮かび上がってくると思います。

例えば、老後に体が思うように動かなくなっても、今の住まいは近くに友達や知り合いが多く住んでいて、また買い物など住みやすい環境なので引っ越すよりは今の家をリフォームして住み続けたい。

そしてリフォームするにあたっては今の家は寝室とトイレが離れているので、なるべく移動せずに寝室からトイレに行けるようなリフォームを検討したい、といったようなことが見えてくると思います。

3. 今の住まいの整理整頓・片付け

具体的な住まいのこれからのこと、が見えてきたら、少しずつでも良いので今の住まいの整理整頓や片付けを始めていくことも重要です。

家をリフォームするにしても、別の住まいに引っ越すにしても、またそのまま今の家に住み続けるにしても、いつかは自分もしくは誰かが今の住まいの整理や片付けをしなければいけません。

まだ早いだろうと思っていても体力が無くなってからや、身体が今のように動かなくなってからではとても大変な作業になってしまいますので、できるだけ体力があって元気なうちから始めることは意外と大切なことになります。

4. 子どもや家族に家のことを話しておく

ある程度希望する住まいの終活が見えてきたら、子供や配偶者や家族に今後の家のことを話しておくことも忘れてはいけません。

実際に話してみることで自分では気付けなかった点などが見えてくることもありますし、子供や家族のほうでも事前に話を聞いておくことで心構えやそれぞれの準備などができるということもあります。そして住まいに限らず終活のことというのは、

子供や家族などまわりの方から話を持ち出すのは、「亡くなるのを待っているようだ」とか「財産目当てなのか」といったように双方で思ってしまうことがあるので、できるだけ本人から話をし始めてあげるほうが、終活に関しては上手く進むことが多いようです。

5. 住宅についての情報を書面にまとめる

終活といえば、今ではエンディングノートがとても有名ですが、住まいの終活でもエンディングノートのように形式ばったものでなくても、住まいのこれらについて自分が希望すること、やるべきこと、考えること、話し合ったことを書面にまとめることは、これから住まいの終活を具体的に進めていくうえで、またいざという時に備えて、必ずやっておかなければならない重要な作業です。

家にあるノートでも良いのできちんと書面に残しておくようにしましょう。

以上が、住まいの終活についてのやっておきたいこと5つでした。

住まいというものは、毎日の生活の基礎であり空気みたいなものです。あまりに当たり前になりすぎていて忘れがちですが、実はこれほど自分自身や家族と密接しているものはありません。住まいはいつどんな時も常に自分や家族と共にあります。

そう考えると、住まいの終活が意外に大切なことだということが分かって頂けるかと思います。なおかつ、住まいの終活は今からでもできることがとても多くあります。今の家をリフォームするといった場合は、安定した収入がある時の方が料金の支払いについては余裕を持って考えやすいですし、色々な事を調べたりする判断力や体力もあります。また家の整理や片付けなどは、元気で体が不自由なく動く今のうちに始めると最も良い部分です。

「まだ早いよ」そんなことは住まいの終活に限っては全くありません。もちろん途中でも変更したり方向を変えても良いので、できるだけ早いうちから始めておくことで、より安心して暮らせる老後に繋がっていくのではないでしょうか。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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