終活の為のリフォームとは

ちょっと前までは、亡くなった後のことを考えるなんて「縁起でもない」と忌み嫌われていましたが、今では本屋はもちろんコンビニさえも終活本であふれ、テレビでも終活特集なんてやっている世の中になってきました。

しかしそんな当たり前になってきた終活でもやはりメインは葬儀やお墓のことが多く「住まい」についての注目度はまだ低いようです。
けれど「衣食住」というように、住まいは自分が亡くなるまで関わるものであり、実は終活の中でも非常に重要な事なんです。

そこで今回は「終活の為のリフォーム」とはどのようなものか、考えてみたいと思います。

終活って亡くなった後の事じゃないの?

終活というと、葬儀、相続、形見分け、お墓など、自分が亡くなった後どうするか?という部分に考えがいきがちです。もちろん残された遺族の為にもそれは大切なことですが、それと同時に「人生の最後をどう生きるのか」を考えるということも大切な終活のひとつなんです。

そしてその中でも特に重要なのが「終の棲家をどうするか」ということです。人生の最後をどこで迎えたいのか、ということから、老後をどのような場所で過ごしていきたいのか、特に住まいは人生の多くの部分を占め、最後まで生活の基礎となる場所だけにしっかりと、できれば元気なうちに考えていく必要があります。

現役リタイヤ後の住まいを考えておく

仕事をして収入も安定している現在では、賃貸でも持ち家でもマンションでも大きな不便は感じないかもしれませんが、定年を迎え現役リタイヤ後に同じように暮らせるかどうかを考えることはとても重要なことです。

現在では医療の発達などもあり平均寿命が伸びて、現役リタイヤ後の生活も決して短いとは言えない年月の長さになってきています。
安心して老後を暮らせる住まいを今のうちから考えてみましょう。

まず、老後は一般的に今のように身体的自由がきかなくなる、ということがあります。自宅までの坂道、玄関の段差、部屋内や廊下の段差、階段、炊事洗濯時の水回り、寝室からトイレまでの動線等々…、今では普通にできていることができなくなったり、身体的につらくなる可能性があります。

そういった事を考えたときに、今の家に住み続けるのか、引っ越すのか、引っ越すにしても、新しい家を建てるのか、マンションを買うのか、賃貸か、それとも高齢者施設への入居を考えるのか、かかる予算や、家の財政事情によって様々な選択があるかと思います。

自宅を終活リフォームするメリット

老後の住まい、そして終の棲家をどうするかを考えた時に、「できれば住み慣れた場所に住み続けたい」と考える方はとても多いようです。
高齢者住宅などは確かに機能的には不安なく過ごせるかもしれませんが、住む場所としては全く知らない土地であったり、住み慣れていない建物という不安はあるでしょう。

また、金額的にも住み続けている限り利用料などを払い続ける必要があり、何年住むことになるか分からない中で予算が難しい場合も多いと思います。
そこで「自宅を終活リフォームする」という方法があります。

例えば、玄関にスロープを付ける、階段やトイレ、お風呂に手すりを付ける、部屋の間仕切りを無くし複数の部屋を大きな一つの部屋にする、といった老後の生活をしやすいようにするリフォームです。

これであれば、今まで住み慣れた環境や、思い出の詰まった自宅はそのままに、そして新しい住居を探す手間もなく、またいつまでも払い続ける利用料などの心配もなく老後の生活を考えられるというメリットがあります。

自宅リフォームには優遇措置も

そしてこのような自宅リフォームには国や自治体による優遇措置も用意されているのも大きなポイントです。

例えば、手すりの取り付け、段差を小さくする、車いす使用を考慮した通路幅の拡張、トイレやお風呂の改良、すべりにくい床材への張替といったバリアフリーを目的としたリフォームを行った場合、所得税からの税額控除があります。またリフォームローンを組んだ場合でも同様に控除があり、さらに固定資産税の減額もあります。

また、こういった税優遇だけでなく、自治体によってはバリアフリー工事の工事代を助成してくれる制度があるところもあります。こういった優遇措置を組み合わせて考えていくと、予算的にも余裕ができ、選択肢が広がります。

ただしこういった優遇措置は自ら申請する必要がある場合がほとんどなので、できれば今のうちからどのような制度があるのか、どのような書類が必要なのか等は確認しておくと良いでしょう。

ここまで終活の為の住宅リフォームについてメリットなどをお伝えしてきましたが、最後にお伝えしたいことは、「元気なうちに考え・実行する」ということです。

高齢者住宅等への引っ越しはさすがに今から実行するということはできませんが、自宅リフォームであれば、極端な話、今からでもできます。

そして元気なうちに行う理由としては、現役を引退して収入が減ってしまった状態ではどうしても消極的な考えになりやすく、必要な工事なのに決心がつかないということが多くなってしまいます。

また、今のうちに行っておけば、リフォーム後の状態に早めに慣れることができるというメリットがあります。

自宅を終の棲家としたい、ということであれば元気なうちに10年後、20年後を考えて早めに行動する、これが安心して老後も毎日住み続けられる為の大切なことだと思います。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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