自分のお墓について事前に考えておくべきこと

「終活」の中で

自身の終わりの時に向けて行う活動のことを「終活」と言います。ここのところ、テレビの情報番組であったり、雑誌などで取り上げられることが多いので、ご存じの方、見聞きしたことのある方は多いかもしれませんね。

その終活として考えることの中で、自分のお墓についての部分があります。例えば、自分はどういった埋葬方法で眠り、どんなお墓に入りたいか、といったことがその中に含まれております。そこでこのコラムでは、そういった自分のお墓・埋葬方法について、終活として事前に考えておくべきこと、またその詳細などをご紹介したいと思います。

どんな埋葬方法を希望しますか?

お墓や埋葬方法には、現在幾つかの種類があります。一例として、・新しいお墓を建てる。・先祖代々のお墓(または改葬)。・永代供養墓。・散骨。などのようなものがあります。

こういったものの中から、自分がどういうお墓・埋葬方法で眠りたいのかを事前に考えておくことは、遺された家族などの負担を減らせることになりますし、自分が後悔せずに納得のいく眠り方を選べ、また安心して余生を送ることができるということでもあります。

そのため、終活として考える中でこれらのことを予め考え、また準備しておくことは、とても意味のある重要なものなのです。ここからは、先ほど一例としてピックアップしたお墓や埋葬方法についてご説明します。

新しいお墓の建立

存命中に新しくお墓を作り、そしてこの世を去った後にそのお墓の中で眠る、という選択をされる方が増えてきましたし、あるいはそのやり方に関心を持つ方もとても増えています。

要するに、「生前建墓」と呼ばれるもので、存命中に自分のお墓を建てますから、自分の好みの墓石やデザインのお墓を建てられますし、他にも、遺す家族の方々がお墓参りをしやすいように家の近くの墓地にお墓を建てる、というようなこともできます。

そうしたメリットの多い考え方が生前建墓というものです。それらにかかる費用は、様々な要素や条件で変わってきますので、大雑把な金額でお伝えするしかありませんが、一般的には100万円~300万円ほどかかります。

先祖代々のお墓の改葬

先祖代々のお墓に眠る、という考え方の中で「改葬」という選択肢を取る方も増えています。「改葬」というのは、子どもや孫などがお墓参りをしやすくなるように、遠くにあるお墓を撤去し、自宅近くなどに遺骨を移すことを言います。

改葬を選ぶ際に注意をして頂きたいのが、寺院墓地の場合ですと、壇家をやめるために数10万円~数100万円ほどの離檀料を請求される、といったトラブルが起こるケースがある点と、移転先の制約によって墓石を移転することができず、新設しなければいけないこともある点です。

特に前者の注意点は、かなりの額のお金が絡むことですから、よく確認をするなどしてください。また、離檀料と墓地代を含めない、改葬にかかる費用は一般的には、50万円~150万円ほどです。

永代供養墓

永代供養墓(永代供養)というのは、お墓を守る親族がいなくとも、お墓や霊園が一定の期間、管理・供養をしてくれるお墓のことを言います。他の方々と同じお墓であったり、納骨室に遺骨が安置され、「合祀墓」という呼び方もされます。

昨今、この永代供養墓に対する人気が高まり、この選択をする方が増えているのですが、その理由には、少子高齢化が進んでいることで、先祖代々のお墓、家墓を子孫が供養するのが難しくなってきたから、という背景があります。

また、お墓を新しく建てる場合には、上でご紹介した通り、100万円~300万円ほども費用がかかってしまいますが、永代供養墓ならば、50万円程度の費用からできるということも、永代供養墓を選ぶ方々が増えている理由の一つです。

散骨

子どもに墓を守る負担をかけたくない、という考えや思い、またお墓で眠るということ自体に意味を見い出せない、という考え方から、遺骨を粉にし、海などに撒く「散骨」という選択肢を取る方々も増えてきています。

ただ、散骨はどこでもやっていいものではなく、多くは海への散骨となるのですが、その海への散骨にかかる費用は5万円~20万円ほどとなっています。

また、この海に散骨をする場合の注意点なのですが、海に遺骨を撒いてしまうと、遺族の方々が日々手を合わせる対象というものが身近にないため、手を合わせるのにチャーター船に乗って海に出て、手を合わせなければいけない、ということにもなり得ます。

その他の注意点として、散骨を依頼する相手には早めに頼んでおくという点と、例えば、友人などの第三者に散骨を依頼する場合、その友人などの方が遺族に「遺骨を分けて欲しい」と頼んでも、寝耳に水であるならば、難色を示される、あるいはすげなく断られるなどのトラブルも考えられますから

、契約書を作成しておくことも重要です。散骨を望む場合、そこまで考え、またしっかりと準備をするようにしてください。

まとめ

終活として事前に考えておくべき、自分のお墓・埋葬方法について幾つかご紹介しました。

どの方法やお墓を選んだとしても共通してお伝えしたいのが、そうして自分が選んだものを「エンディングノート」にしっかりと書き遺しておくようにしてください。

「エンディングノート」というのは、この世を去る前に、自分に万が一のことがあった際に家族などに伝えておきたいこと、伝えておくべきことを書き遺すノートのことを言いまして、そこに書いておかなければ、自身が取った選択を伝えられないこともありえますし、遺される家族などからしても要望を聞き入れてあげることができなくなってしまいます。

遺された家族などからしたら、この世を去った方に対してはどんなに望んだとしても、要望を尋ねること、また確認を取ることはできません。ですから、遺す家族の方々の負担や迷いを軽減させるためにも、そして自分の要望を叶えてもらうためにも、エンディングノートにしっかりと情報を書いて遺すまでをワンセットに捉えるようにしてください。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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