空き家掃除・片付けのコツと空き家掃除の業者の選び方

空き家を所有している人のうち、多くの人が悩むのが「掃除と片付け」です。何とかしないと…と思っているものの、なかなか手を付けられない人も少なくないのではないでしょうか。

空き家はそのまま放置しておくと、敷地内は草だらけとなり建物は劣化。防犯上も決して良くない状況となり近隣からのクレームが出ることがあります。

「空き家対策特別措置法」はご存知ですか?適切な管理がされていない空き家が「特定空き家」として認定されてしまうと、強制解体の可能性が出てきます。この解体にかかる費用は100万円以上。それは所有者が負担しなければなりません。

そのような事態にならないためにも、今回は空き家の掃除と片付けのコツを詳しくご紹介したいと思います。

空き家掃除のポイントは、とにかく仕分け!

空き家の掃除で大変なのは、その膨大な不用品の数々です。全てを捨てられれば良いのですが、まだ使える価値のある物だったり、保管すべき貴重品や思い出の品が含まれていることで、それらを一つ一つ確認していくのはとても手間です。じっくり時間をかけて仕分けていくと、片付けに何カ月もかかってしまうことも。思いきりや直感も必要であることを頭に入れておきましょう。

まず最初に、仕分けるためのゴミ袋と段ボールを多めに用意しておきます。しばらく掃除をしていなかったのであれば、埃がたまり、物が散乱しているでしょうから、軍手とマスクは必須。室内ではスリッパか靴を履いて作業を行いましょう。

仕分けをしてしまえば、そこからの判断がスムーズになります。ここから一気に片付けのスピードもアップしますし、ここまで手を付けてから業者に依頼すると料金の節約にもなりますよ。

仕分けのコツは、「保留」の分類を用意しておくことです。「いらないものだけど…思い出が詰まって捨てられない」「形見として取っておくべき?」と悩むこともあると思います。一旦保管し、時間をおいてから再度仕分けることで仕分けの判断基準がはっきりとしますし、心の整理も付きやすくなりますよ。

必要なもの、保管すべきものはどんなもの?

仕分ける際に迷ってしまうのは、重要なものかの判断が付きにくいものです。

決して捨ててはいけないのは、預貯金の通帳、年金手帳、保険証書、株券、そして印鑑です。財産の相続にも関わりますので、これらは手続きが終わるまではしっかりと保管しておきましょう。また契約書や権利書、借用書も同様のことが言えます。

病院の診察券は受診する本人がいなければ不要になりますが、後に保険関係等で診断書を請求する場合や証明書を発行する場合を考慮し、しばらくは保管しておいた方が良いでしょう。

クレジットカードは、所有者が死亡していればその旨を伝え、解約手続きを行うまで保管をします。もし未払い分があるなら支払いの義務がありますので、内容はしっかり確認しなければなりません。

手帳や日記、手紙や葉書は捨てて良いものか迷いますが、亡くなったばかりの場合は家族がしばらく持っているケースも多いよう。心の区切りがつくまで処分をのばしても良いかもしれません。また交友関係が知れることで家族が連絡するときにも役立ちますし、相続の時に事実関係を証明するのに使うことも稀にあるようです。

いらないものでも捨てるのはもったいない…売る?譲る?寄付する?

まだ使えるものなのにもったいないと思うものは、リサイクルショップなどに売却することも考えてみましょう。高価なものは貴金属店や質屋、オークションに出品するのも手です。お店によって引き取れるものと引き取れないものが定められていますので、依頼をする前に大まかに分類をしておく必要があります。

また購入時は高価だった家具や家電ですが、運搬に費用がかかったり価値が大きく下がっていることもあるため、高値で売れるとは考えない方が良いかもしれません。

利益を考えずに誰かに使ってほしいと思っているなら、地域の新聞や自治体などで「譲ります」「譲ってください」といったやり取りをしていることもあるため確認するのも良いでしょう。

物の状態が良いものは公共の施設に寄付や寄贈することもできるかもしれません。物の押し付け、善意の押し付け、にならないように注意することも忘れないでくださいね。

業者に依頼するならどこを選べばいいの?

空き家の整理や片づけを、家族が全てやろうとするのはとても大変です。費用はかかりますが、業者に依頼すれば効率よく片付けを進めることができ、家族の負担も軽くなります。

最近は空き家の整理と片づけに特化した専門の業者が増えています。遺品整理業者はその代表的な専門家。片付けはもちろん、部屋の汚染が強い場合も対応してくれるため、孤独死などで亡くなった場合もお願いすることができます。

掃除だけを依頼したい場合は、ハウスクリーニング業者もお勧めです。ある程度の片付けは必要で強い汚染がある場合は断られることもありますが、掃除に特化しているため賃貸住宅の原状回復や後に誰かが住む予定があるのなら、とても適しています。

とにかくゴミの量が多いなら、ゴミ屋敷の専用業者に依頼を。大きな不用品の回収や撤去もスムーズ。掃除のサービスを追加すれば、汚染が強いケースでも綺麗にしてくれます。

空き家の整理や片づけはなかなかきっかけがないと手が付けられないもの。でも心のどこかで「何とかしなくちゃ」と思っている人も多いと思います。一人で全て行うのは大変ですので、周りの人や業者にもぜひ助けてもらいましょう。

きれいさっぱりすれば、きっと「やって良かった」と思うはずです。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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