厳しい老後の資金対策に活用できる保険

老後の資金確保は大変!

これまでにないほどの高齢社会となった現在。医療も進歩してきたおかげか、平均寿命もぐんぐん伸び続けています。

その一方で、これまでの年金制度が崩壊しつつあるのも事実です。年金の支給開始年齢は年々引き上げられており、今では年金の支給がはじまる前に仕事をリタイアする人も少なくありません。

退職前にある程度の貯蓄が用意できていて金融資産がある状態であっても、低金利が続いている影響で金利収入もさほど期待できません。普通に暮らしていくという計算でも老後の資金を用意するのは大変ですが、実際には病気の治療・療養費、介護費用が発生することが予想されますし、亡くなった後にはお葬式などに関する出費もあります。

老後悠々自適に暮らしていくためには、かなり大きな金額の資金が必要になってくるのです。

足りない分は保険で対応! 高齢でも役立つ保険は「ミニ」が特徴

現在用意できている貯蓄や資産で入院費用をはじめとした将来的にほぼ必ずかかるであろう費用を負担できなさそうだという場合には、保険でカバーしていけるように工夫するのがおすすめです。

高齢になってから改めて生命保険や傷害保険に加入することは難しい、というのが一般的な常識ですよね。加入するための条件や制限がとても厳しかったり、加入できても保険料がとても高くついてかえって損になってしまったり……そんな悩みから保険に入りたくても諦めてきたという人も多いのではないでしょうか。

実は、加入条件が比較的緩く、高齢の方でも利用しやすい保険もあります。

「ミニ保険」とも呼ばれる「少額短期保険」は、補償金額が少ない分加入しやすいのが特徴の保険です。2006年に制度化されたばかりの新しいタイプの保険で、保険の対象を限定し補償金額も控えめにすることで、掛け金を安く抑えています。加入のための契約手続きもかなり簡単で、どんな人でも気軽に加入することができるんです。

掛け金が安いものを探せば、70代でも一口の補償金額が30万円、月々の保険料は1000円というまさにミニな保険もあるのです。

とても便利で使いやすい少額短期保険、貯蓄できないことには注意

少額短期保険は加入条件が緩和されているのも大きな特徴です。高齢の方であれば健康状態によって生命保険に加入できないことが多いかと思いますが、少額短期保険は医師の診断や健康状態に関する告知書が不要で、多少体調に問題がある方でも簡単に加入することができます。

持病があって通院治療などをしているケースでも大丈夫なので、加入できないのではないかと不安に思う必要はほとんどありません。さすがに入院中は加入できないですが、それでも退院できればすぐに加入できるようになるので、現在入院中だという方でも、病気が完治せずとも体調さえ上向いて退院できれば少額短期保険には加入することが可能です。

少額短期保険にも、普通の保険と同様に生命保険や医療保険、傷害保険、葬儀保険など、様々な種類のものがあります。色々な少額短期保険が発売されていますので、自分や家族のことを考え、一番合っているものを探してみるのがおすすめです。

ひとつ注意しておきたいのが、少額短期保険はその名前の通り保険期間が短めで、保険料は掛け捨てであるということです。貯蓄も兼ねた保険運用はできない、ということはしっかり覚えておきましょう。

また万が一保険会社が破綻してしまった場合の保障もないので、選ぶ際には経営状態が安定していて信頼できる保険会社の商品にすることが重要です。

死亡保険金の生前給付を上手に活用

現在生命保険に加入しているのは自分でも、その死亡保険金を受け取れるのは残された遺族の方々ですよね。もちろん死後には葬儀費用など様々な出費がありますし、残された家族の生活の助けにはなるでしょうが、保険に加入している本人はお金を手にすることができないのが普通です。

ですが、死亡保険金も一定の条件を満たせば生前給付という形で本人が生前に受け取ることができます。

その条件とは、「病気・怪我を問わず医師から余命宣告を受けた」「がん・心筋梗塞・脳卒中などの致死率が高い特定の疾病、もしくは後遺症が残りその後の生活が大変になる三大成人病などにかかり完治の見込みがないと診断された」などです。こういった条件を満たした場合、「リビングニーズ特約」という特約をつけていれば保険金の一部、もしくは全額を生前給付という形で受け取ることができます。

こうして受け取った保険金は、もちろん治療に使うのもいいですし、逆に残された余生を有意義で楽しいものにするための資金としても使えます。保険金の生前給付を受けられる条件をクリアしているとなれば、個人差はあれど健康状態に問題があることは間違いありませんから、せめてお金の心配はせずに余生を過ごしたいものです。

このリビングニーズ特約は現在加入している保険にも後からつけることもできますので、ぜひ活用していきたいですね。

終活の一貫としての生前給付

自分の人生の終わりを見据え、終活をしていくためにもまとまった金額のお金はとても有用でしょう。お葬式やお墓の準備、遺品や財産の整理など、旅立つ前に片付けておきたいことはいくつもあります。

リビングニーズ特約を活用すれば、この終活の費用にも保険金を充てることができ、自分自身納得のいく終活が進められるはずです。

三島尚大

三島尚大終活アドバイザー・カウンセラー

投稿者プロフィール

お墓・相続・保険・葬儀など、終活はでは色々なことを考えなければいけません。遺品整理という仕事を通じで数多くの相談者の皆様から学ばせて頂いた経験を活かして、あなたのこれからの人生をより良くするために、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。『自分らしい』生き方を一緒に考えてみましょう!

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